長野県安曇野市のブルーベリー観光農園「ブルーベリーの森あづみの」では、ブルーベリー狩りやブルーベリー販売のほか、少量ですが苗木も生産しています。
ブルーベリーの苗木のつくり方はいろいろとありますが、冬に休眠しているときに挿木をする「休眠挿し」という方法が広く行われているように思います。
私自身は「休眠挿し」以外の方法はやったことがないので、他の方法はよくわかりませんが、今回はブルーベリーの休眠挿しを紹介したいと思います。
目次
用土の容易~ピートモスなど~

用土はピートモスと鹿沼土を用いる方法が多いかと思います。
私の場合は、ピートモスともみ殻を使っています。
ピートモス:もみ殻=6:4でよく混ぜて、よく吸水させます。
挿穂の調整~くさび型に~

挿穂は、切り戻してからよく吸水させます。
私は一晩ほど吸水させてます。

10~15cmほどに、切って調整します。
私は容器の深さの関係上10cmほどにしています。

挿穂の挿す方を小刀や接木ナイフなどで、楔形に整形します。
最初はゆっくりと力を入れて、最後は、スパッと素早くカットすると断面が綺麗になります。
接木のときは、台木に密着させるため、この整形作業は大切ですが、挿木のときは、それほどシビアにならなくても良いように思います。
用土に挿す~半分以上埋まるように~

用土に、穂木の1/2~2/3が入るくらいにして挿します。
穂木の間隔は5cm前後あれば十分だと思います。
仕上げの吸水~空隙を埋める~

仕上げに、再度たっぷりと水をやります。
これにより、用土の細かいものが隙間に流れ込み、挿木のときにできた、穂木と用土の隙間を埋めます。
まだ、外気が寒く、発根のための地温が十分に得られないので、しばらく室内で管理します。
なお、この作業は、本来、3月下旬以降に行っておりますが、今回、穂木(休眠がさめつつあったもの)をいただいたので、急遽行ったものです。