ブルーベリーの剪定がもう少しで終わりそうになってきました。
今回は、たまにみかけるカイガラムシ「カメノコロウムシ」を紹介します。
カイガラムシもいろいろ

ブルーベリーの剪定をしていると、たまにですが、みかけるカイガラムシ。
今日は「カメノコロウムシ」という種類のカイガラムシをみつけました。

白い、ロウのような殻に覆われていて、裏返してみると、赤いゼリー状(?)の部分が見えます。
例えが適切かわかりませんが、砂糖菓子のような質感です。
ちょっとカワイイかもしれません。

こちらは、カタタマカイガラムシです。
ブルーベリーはこちらの方が多いかもしれません。
冬場は、既に死骸になっていることが多いです。
ひとくちにカイガラムシといっても、たくさんの種類がいるようです。
本当はあまり増えないカイガラムシ
カイガラムシは、樹液を吸って、余分な糖分を排出します。
それが、ブルーベリーなどの枝について、カビが繁殖し、「すす病」という病気になることがあります。
そのため、一般的には「害虫」に分類されることが多い生き物です。
うちのブルーベリーの場合は、「すす病」が発生しても、ほとんど広がらないので、それほど気にしていませんが、見かけたら、取るくらいです。

カイガラムシは、自然の中では、あまりみかけない生き物です。
壊されていない生態系では、数を増やすことは難しいようです。
どちらかと言えば、都市の公園などで、大発生することが多く、生態系が不安定であったり、薬剤の散布により、比較的体制の強いカイガラムシが生き残って、天敵が死んでしまうことなどが原因のようです。
うちの農園では、今のところ、大発生することがないので、生態系がうまく機能してくれているのかもしれません。
畑という環境は、ある意味では人間の都合により創られているので、そういう意味では不自然な環境と言えます。
しかし、自然の力をお借りして、作物が育っていくのも農業。
なるべく、自然のしくみを観察し、自然から学び、栽培に活かしていきたいと常々考えております。
ブルーベリー狩りのときにも、農園の生き物たちのつがながり、感じていただけるように思います。