「ワクワク」から始まる挑戦
農業を始めた理由について人から聞かれることがあります。
そのたびに、「どっちが先だったかな……?」と考えます。頭で計画して「よし、これでいこう!」と決めたようなイメージがあるかもしれませんが、実際にはもっと感覚的なスタートでした。
「脱サラをして農業を」と考えたときの原動力は、とにかく「自分のやりたいことをやってみたい!」という気持ちでした。
森林関係の勉強や仕事をしていましたが、特に農業に詳しかったわけではありません。
農作業をした経験もごくわずか。ただ、自然と手を動かす仕事にどこか惹かれていました。
「自然に触れる心地よさ」
農業を選ぼうと思った大きな理由の一つは、「自然を感じられる環境に身を置きたい」という想いでした。
平日は仕事で忙しく、休日に緑が広がる場所を訪れたり、家庭菜園で作物を育てていると、とてもリフレッシュできたのを今でも覚えています。
特にこの安曇野の風景に惹かれたのは、「四季をしっかり感じられる」こと。
春には新芽が出て、夏は日差しを受けながらブルーベリーが大きくなり、秋には葉が色づいていく。
このサイクルに触れるたび、「自然ってすごい」と感じます。
「日々の充実感」を感じられる
脱サラして農業をスタートした当初は、「本当に大丈夫かな?」という不安がありました。慣れない仕事に少しずつ挑みながら、「これで経営が成り立つのか」という課題に向き合っていました。
しかし、それ以上に「充実感」が大きかったんです。毎日、土や植物、空と向き合い、その成果が徐々に目に見えてくる。これこそが自分の求めていた充実感なんだと気づけました。
さらに、自分が育てたブルーベリーを誰かが「美味しい!」と笑顔で言ってくれる。その瞬間に、「農業を選んでよかった」と心から思えるんです。
経済的な不安や経験不足といった課題も多いスタートでしたが、それでも「ワクワク」があったからこそ行動できました。
自分の心が喜ぶ方向に進むというシンプルな原則。そしてその過程で誰かを笑顔にできる。農業はそんな素晴らしい仕事だと思います。これからも、この「ワクワク」を忘れず、挑戦を続けていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。