ブルーベリー農園の牧草は「生きている」有機マルチです

長野県安曇野市の観光農園「ブルーベリーの森あづみの」では牧草を「生きたマルチング」にしています。

オーチャードグラスという多年草の牧草です。

(冬に枯れて有機マルチになるオーチャードグラス)

夏は、ほどほどの高さで青々としながら、暑さや乾燥から守ってくれます。

冬には枯れて、大量の有機物を供給するとともに、冬の寒さから守ってくれます。

そして、春先には花を咲かせるために、背が高くなり、遅霜から守ってくれます。

落葉や細かい剪定枝も、枯草に絡んで、有機マルチの一部となります。

堆肥化して、炭素、その他栄養素の供給や、微生物の活性化や天敵の住処ともなります。

(暖かくなって新しい葉がでてきたオーチャードグラス)

もともと、この方法を計画していたわけではなく、前作が牧草地であったため、オーチャードグラスが既にありました。

ブルーベリーとともに、オーチャードグラスを観察してきたところ、オーチャードグラスの性質がリビングマルチにむいていることに途中から気が付きました。

注意点としては、植え付け直後は、オーチャードグラスがブルーベリーを覆ってしまう可能性があるので、植え付け直後だけは株周りに木材チップなどのマルチングをして、幼い負けないようにしてあげることが必要です。

ブルーベリーが成長すると、共存することが可能になるようです。

ブルーベリー栽培を始めた場所が牧草地であったころから、偶然発見したリビングマルチ。

そんなところも農業の魅力かもしれません。

ぜひ、ブルーベリー狩りの時に、「生きている」マルチを観察していみていただけたらと思います。

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