マメコガネというコガネムシが6月の終わりくらいから発生し、ブルーベリーの森あづみののブルーベリーや、ブドウ、マロウなどを食害します。
ブルーベリーの森あづみのでは、パーマカルチャーの農園らしく、「草を活かす」対策をしています。
あるとき、マメコガネは「メマツヨイグサ」という外来雑草をかなり好むことを発見しました。
そこで、この草を、影響のないところに残すことで「おとり植物」にしました。
同じく「ヤブガラシ」という、つる性の雑草もマメコガネがかなり好むことがわかりました。
こちらも、影響のない場所にヤブガラシを這わせることで、おとり植物としました。
マメコガネがおとり植物に夢中になっているうちに、天敵がマメコガネを減らしてくれます。
代表的なのが甲虫類を食べる「シオヤアブ」そのほか、幼虫を土の中から探して卵を寄生させる「ツチバチ」などもいるため、マメコガネを減らしてくれます。
おとり植物は、天敵がマメコガネの数を減らすまでの、タイムラグを埋めてくれると考えています。
実際、マメコガネをみかけるわりには、被害はほとんどありません。
このように、自然を観察し、その力を活かす栽培ができればと思っています。