「大器晩成」だった品種「ウッダート」

ブルーベリーの画像

長野県安曇野市にあるブルーベリー農園「ブルーベリーの森あづみの」では、ラビットアイ系という品種系統を中心に栽培しています。

その中の一つ、に「ウッダート」という品種があります。

ウッダートは、ラビットアイ系ブルーベリーが日本に導入された頃に、「ホームベル」と「ティフブルー」と共に最初に入ってきました。

俗に「ラビットアイ系御三家」と呼ばれる、かなり古い品種です。

ブルーベリーの森あづみのでは、8月上旬の観光農園オープン当初から、9月に入っても収穫できます。

植えつけて4年目までは、ウッダートは熟期の見極めが難しく、はずすと、すごく酸っぱいと感じていました。

正直、私は最初苦手でした(笑)

完熟した実の味が深く、甘く、かなり旨みがありましたが、生産者ですら見極めが難しい品種は、扱いづらいと感じていました。

そのため、4年目までは、徐々に接ぎ木の台木にしていこうかと思っていました。

しかし、5年目の今年から、何故か美味しい実がとれるようになり、お客様にも人気の品種の一つとなりました。

最初の頃のウッダートは収量が少なかったのに、収量も急に増えました。

産直販売(通信販売)でも、最初の頃の主力となっています。

こういうこともあるんだな・・・と驚きました。

酸味も甘味もしっかりあるため、「厚みのある味」のように思います。

実は平均すれば大粒とは言い難いですが、最初の頃の実はけっこう大きいです。

私のブルーベリー栽培の師匠(千葉県木更津市 エザワフルーツランド 江澤貞雄氏)もよく言っていますが・・・

「古い品種=悪い品種」ではないと、つくづく思います。

ウッダートは「大器晩成」型の品種だったようです。

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