長野県安曇野市のブルーベリー農園、「ブルーベリーの森あづみの」も冬に近づくにつれ、朝晩はだんだんと寒くなってきました。
メヒシバなどのイネ科と呼ばれる雑草は、秋に花を咲かせて枯れこみます。
そして寒くなる頃には、倒れ込んで、まるで敷きワラのような立派な「草マルチ」なります。
これが、寒さからブルーベリーの根を守ってくれたり、農園に住む生き物を守ってくれたりします。
夏になっても、刈草の層が多く残っているので、他の下草とともに保湿や夏の日差しからも守ってくれます。
また、分解される過程で炭素やカリウム、カルシウムなどは、土に戻っていきますので、栄養分補給してくれたりもします。
天気の良い日には、黄金色に輝くので、とても綺麗です。
9月の下旬になると、夏草であるイネ科の草は、勢いが衰えきて、栽培には支障がなくなります。
観光農園もその頃には終わっているため、そのタイミングで草刈りは最小限に止め、11月にこの状態になるようにしています。
栽培という目的を持った人為的な行為である以上、自然と全く同じようにはできないかもしれません。
しかし、生き物の営みや繋がりを、日々よくよく観察をしながら、少しでも自然の力をお借りしようと試行錯誤しております。